6016 本当に必要な“生活様式”(発令28日目)
新しい生活様式は評判は散々だ。
そりゃそうだ。何の検証もないまま、ただズルズルと自粛を迫って事細かに生活に制約を加え、いつ終わるともしれない不自由さを継続させられるのは、誰だってイヤだろう。
それもこれも新型コロナウイルスが悪いのだけど、その対策を考えたり、それを伝える人たちの責任は決して小さくない。
ただただ、先が見えず、情報も曖昧で、どんどん不安ばかりが広がってしまう。
いずれにせよ、ウイルス対策は必要だが、情報が多すぎて困る。
ただ、極端なことを言えば、どんなにウイルスが蔓延しようと、感染して発症しなければいいのに、やれウイルスが何時間も死滅しないだの、ウイルスはあちこちに存在するだの…といった話ばかりだ。
どうやって人に感染するか…突き詰めれば、ウイルスを粘膜を触れさせなければ、絶対に感染しないはず…なのだ。
不安を煽るような情報ばかり伝えられているなかで、ようやく現実的な話(岩田健太郎「手指消毒がコロナに1番効く理由」)があった。
少し長いが引用する。
街を見渡しても、例えばエレベーターのボタンやエスカレーターの手すりなど、人の手はいろんなところを触ります。だから、感染者が触ったところを全て見つけて対策を取るのは現実的には不可能です。
ですから、接触感染をブロックするために「手指消毒(しゅししょうどく)」をしましょう、という話になります。つまり、「ウイルスがどこにいるか分からない」のなら、「どこにでもウイルスがいる前提で考える」ほうに発想を変えるんです。どこかを触ったらアルコールで手指消毒をする。アルコールで消毒すれば、コロナウイルスはすぐに死にます。
もし外でウイルスと接触しても、自分の手に付いているウイルスさえ死んでしまえば、目をこすったり、鼻を触ったり、ものを食べたりしても体内にウイルスが入ることはありません。そうすれば、どこにウイルスがいても結局は関係ないですよね。
そう!こういう情報を待っていた。
以前から、もっと現実的な対処法がないかと思っていたが、ようやく出てきた。
新型コロナウイルスは、今後、インフルエンザのように決して消えて無くなるようなものではなく、人類とともにずっと共存せざるをえないとも言われている。
これこそが、本当に必要な“新しい生活様式”のひとつじゃないかと思った。