6015 絶望的な怖さを感じる(発令27日目)
連休明けに期限を迎える「緊急事態宣言」が正式に今月31日まで延長されることとなった。
結局、この1ヶ月弱のあいだ、かなりの痛みをともなった、人と人の接触を8割減らす…という取り組みが、いかに現実的ではないことが明らかになりつつある。
そのうえで、このままさらに1ヶ月近く続けることが、本当に改善につながると思えず、明確な目標も明らかにされないままずるずると進むことの、絶望的な怖さを感じる。
さらにその思いを強くしたのは、専門家会議が「新しい生活様式」なるものを提言したことだった。
これは、新規感染者数が限定的となった地域では、外出自粛などの緩和の一方で、日常的に実践するべき“生活様式”が必要ということらしい。
専門家会議の専門家…って医療やウイルス感染の専門ではなかったのか?
専門家は、文字通り“専門”のことを考えて提言すればいいはずで、電話してもまったくつながらず機能不全を起こしている保健所や、いつまで経っても増えることのないPCR検査、諸外国では日々更新されているのに日本ではほとんど出てこない実効再生産数など、考えて欲しいことは山のようにある。
もちろん、相当頑張ってくれているのはよくわかるのだけど、頑張っている方向が、期待と違ってる気がしてならないのだ。
そう言った意味では、経済や生活などとのバランスを取るのは政治のはずなのに結局、専門家会議に丸投げだからこういうことになるのかもしれない。
一向に収束の見通しが見えないまま延長…。
これでは、こんな感じの状態が延々と続いてしまうに違いないという、絶望的な怖さを感じずにはいられないのだ。