5956 “正しく恐れること”より難しいのは…
全国で学校を臨時休校にするなんて、ずいぶん思い切った判断だな…とちょっとびっくりした。
その地域で感染者が出ているかどうかを問わず、全国一律で…という意味は、これ以上感染者を増やさないという強い意志の表れなのかもしれないが、デメリットを思わずにはいられない。
まず、家で過ごす子供たちを見守る保護者の負担は言うまでもない。
保護者の目が行き届かず、もし学校に行っていたら起きることのなかった事故や問題もきっと起きるはずで、それが心配だ。
さらに、この記事を見て、こういうこともあるのか…とあらためて気がつかされてた。
新型コロナ 休校で消える学校給食9千万食 業務用食品市場に打撃
毎日消費されることを前提に作られている給食が一切食べられなくなるというのだ。
マスクやトイレットペーパーなど、いくらでも保存がきくものであればまったく問題ないが、食品はそうはいかない。
新型ウイルスはたしかに心配だ。
ウイルスに対しては、「正しく恐れる」という気持ちで臨む必要があると言われる。
でも、ほとんどの人は、ウイルスに出会うことなく、ふだんとまったく違った生活を強いられるうちに、想定外のトラブルに巻き込まれる。
正しく恐れることは大事だけど、ウイルスに対する恐れ以上に、ふだんとはまったく違う生活を送ることの方が、よっぽど難しい気がしてきた。