5900 鬼ヶ島駅
都営地下鉄に貼ってあったマナーポスターをじっくり見てみる。
桃太郎が地下鉄で鬼ヶ島駅にやってきたシーンのようだ。
退治されることになる鬼と一緒にホームにいることが妙ではあるが、触れないでおく。
この‘鬼ヶ島‘は、‘島’と付く地名ではなく、独立した島のはずだから、イメージとしては、江ノ島のようなものを想像する。
その名前を冠する駅となると、小田急の片瀬江ノ島駅のような感じで、当駅が終点となり行き止まりになってる駅をイメージした。
実際、片瀬江ノ島行きの急行も存在した(現在は快速急行)。
しかし…絵をよく見ると、隣駅名らしきものが見える。
つまり鬼ヶ島駅は途中駅なのだ。
同じように、江ノ島で例えてみると、急行は走っていないが、江ノ島電鉄の江ノ島駅が腰越駅と湘南海岸公園駅の間にあるのと同じようなイメージだ。
途中駅である鬼ヶ島行きに急行を走らせているということは、当駅に対して、それなりに旅客需要があることを意味するわけで、鬼ヶ島駅周辺は、それなりに大きな街であったり観光地となっているのだろう。
しかし、桃太郎の世界における鬼ヶ島では、鬼が島を占拠しているはずで、あまり観光地としてのイメージは湧かない。
昔話においては、鬼が村人たちを苦しめていた…ということを考えると、おそらく、鬼ヶ島は鬼のベッドタウンであり、鬼が村へ列車で通ってくると考えたほうがしっくりくる。
ふと、大きな問題に気がつく。
桃太郎が鬼を退治してしまったら、どうなってしまうのかということだ。
ここは、桃太郎が責任を持つべきだろう。
桃太郎は、自分たちの功績をベースにしたテーマパークを造り、鬼ヶ島を観光地化させるというのはどうだろう?
これで、今度は逆に村からの旅客を輸送するとなれば、鉄道を維持することができるかもしれない。