5852 週休2日、しかもフレックス
冬のJ-POPとして紹介されていた「ロマンスの神様」を聴いてて、ちょっと気になった歌詞。
「週休2日、しかもフレックス」
これをわざわざ歌詞にするというのは、実際、当時の状況はどうだったのだろう…と、ちょっと調べてみた。
週休2日制は、1980年代になって大企業を中心に広く採用されるようになり、公務員の完全週休2日制が実施されたのは1993年からだったようだ。
この「ロマンスの神様」がリリースされたのは、いまからちょうど26年前の1993年12月1日なので、まさに週休2日制が一気に広まってきたころと一致する。
一方、フレックスタイム制は、1987年の労働基準法改定を受けて1988年4月から導入された制度で、当時から大企業では30%以上で導入され、この歌が発売された3年後には、40%に迫る勢いで増えている。
しかし、その後は一途を辿り、2015年(平成27年)には、わずか22%となってしまった。
知らなかった。フレックスタイム制は広まっているのだと思ったら、むしろその逆だった。
その理由はいろいろあるようだが、昨今は“働き方改革”が叫ばれ、フレックスタイム制よりもはるかに制約が取り除かれる時代に入り、働く時間も場所もさまざま、働き方も多様化している。
こうなると、働き方はさまざますぎて、こうして歌詞になるなんてことないだろうな…なんて思う。