5843 光るどろだんごづくり
今日訪れた、常滑は、日本最大の焼き物の産地と言われ、かつての伊奈製陶の本社があった。
現在のLIXILとなった今でも、常滑本社と呼ばれているようだ。
常滑には、LIXILの関連施設が多いが、今回の旅行の目的のひとつである、“泥だんご”を作るため、INAXライブミュージアムに向かった。
15時の開始時刻まで、ミュージアムを見学。
必要な費用の支払いをしようとしたら、ここでも、クレジットカードの認証トラブルとかで、現金しか使えないという。
“キャッシュレス社会”というものの危うさというか、信用し過ぎないように気をつけないと…なんて思う。
古い工場や窯がそのまま残され、業務用焼き物造りの歴史がわかりやすく紹介されている。
伊奈製陶でも、かつては大量の土管を製造していたそうで、近代産業を支えていたという。知らなかった。
いろいろ見どころは多かったが、本日のメインイベント15時からの“どろだんご”作りをする建物へ。
自分はあらかじめ予約はしてあったが、次回も満員になっていたようだ。
受付を済ませて、席につくと、あらかじめ、丸くなったどろだんごが、各自の作業台に用意されていた。
全部一から作るのかと思ったが、そんなことしてたらいつまでも終わらないだろう。
講師の説明を聞きながら、そのどろだんごをできるだけ球体にしていく。
スレンレスのカップのようなものの上で、どろだんごを回転させる。
出っ張っているところがどんどん削れていくので、ちょっとずつ完全な球体に近づいていく。
力をかけたほうがいいのだけど、力の掛け方を誤ると、カップの角でどろだんごを押さえつける形になり、カップの縁の跡がくっきりと付いてしまう。
しばらく球体に近づける作業をしたところで、色付け。
色は自由に選べて、なかには季節限定色なんてのもある。
手に塗料を付けてその上にどろだんごを転がす。
塗料が乾いたら、ガラス瓶の口を使って、どろだんごの表面をこすっていく。
ずっとこすっているうちに、徐々に輝きを増してくるようになった。
色付けはもちろん、加工の仕方も、なかなかコツがつかめずに苦労した。
もう一回くらいやってみれば、もうちょっとうまくできそうな気がする。