5820 マラソンの”合意なき”札幌開催

社会・政治・事件

招致ポスターにツッコミを入れてた頃は気にしてなかった…“東京オリンピック”のマラソンが、札幌で開催されることが決まったらしい。

このニュースが出たときから、最初から札幌開催決定だと思っていた。

だから、都知事が「合意してない」なんて言って、どんなに反発しようとも、この決定は覆せないし、結局は、いろいろ理屈を付けて、粛々と準備が進むだろう…と。

そもそも、マラソンに限らず、本当に選手のことを考えたら、真夏の最も暑い時期に開催しようとする時点で“間違っていた”のだ。

この時期開催に固執するIOC(いろいろ理由があるにせよ)に問題があるのは言うまでもないが、暑さ対策を施さないといけないとわかっていて立候補した東京都も“同罪”だし、無邪気に招致に賛成した僕も同じかもしれない。

問題となっているマラソンは、それこそ、エアコンの効いたチューブの中を走るくらいのことでもしないと、過酷な環境で実施することになるのは、最初からわかっていた。

だから、マラソンが札幌開催になるというニュースで、コースの沿道の人たちが、「せっかく応援しようと思ってたのに」といったインタビューを見たとき、沿道から応援するために、マラソン選手たちに過酷なレースを強いる…というのも、あらためて考えるとかなり無理がある気がしてきた。

ドーハの問題によって、あらためて高温多湿のなかでのレースが不安視されるようになったが、おそらく、どのような対策を施しても重大な事故が起きる可能性を排除できないことが判明していたのかもしれない。

もしかすると、対策の限界が明らかになり、もはやマラソン実施が困難だと考えた東京都の“策略”が、今回の唐突なIOCからの提案だったのかもしれないと思えてきた。

つまりはこうだ。

もし、東京開催が絶望的となっても、東京都は自分では絶対に“ギブアップ”は許されない。

他都市開催ともなれば、当然ながら開催費用を求められてるし、これまでの対策費用についての責任問題も起きてしまうからだ。

だから、東京都ではなくIOCからの“命令”だとすれば、東京都は“しぶしぶ従った”という立場となり、開催費用の問題も最終的に東京都が出すことになっても、東京都の責任ではない…という状況が作れる。

IOCに“悪役”になってもらうことで“丸く収まる”…と考えるのは、穿った見方だろうか。

選手たちのことを考えなければ、マラソンくらいは自分の目で見たかったし、せめて、それくらいはオリンピックに“参加”してみたかった。

会場にも入れない、マラソンも競歩も身近でやらないんだとしたら、東京オリンピックって、もうテレビのなかだけで開催してるのと同じで、もう東京かどうかなんて関係がない。

ただ激しい規制のなかで、オリンピックをやり過ごす…そんな感じになるのかもしれない。

Posted by ろん