5813 気になる人物のこと

物思いに耽る(雑感)

ここ最近、妙に気になる人物がいる。

彼は、頼まれた仕事をほとんどしない。

たとえば、彼と同じ仕事に関わったり、なにかを依頼しようとしても無視する。

しつこく依頼するとか、そのために打ち合わせなどの場を持つと、以下のようなコメントを聞かされる。

・この仕事のやる意味や目的がわからない
・いま行われてる議論は時間の無駄でしかない
・スケジュール(WBS)を一から引き直すべきだ
・問題が起きたら責任を取る気があるのか?

なるほど、これらのコメントは、いずれもプロジェクトを進める上では考えなくてはならないことで、もっともな意見だ。

しかし、こうしたコメントをまとめて聞かされるのは、彼と仕事に関わったときだけ…というのは、いったいどういうことだろうか?

① 実は、会社や組織全体で仕事の進め方に問題がある
② 彼の仕事に対する考え方や進め方に問題がある

おそらく後者の割合が高いと思う。

もちろん、この会社における仕事の進め方に問題がないとは言わないが、議論のすべてに問題があるか…というと、いくらなんでもそれは常識的に考えておかしい。

どうして、こういうことになるんだろう?…といろいろ考えてみた。

ふと気がついた。

彼の行動は、ありていに言えば、なんてことない、ただの“ちゃぶ台返し”に過ぎないということだ。

では、なぜちゃぶ台返しをするのか?

うまくちゃぶ台返しできれば、これまでの経緯がリセットされた状態で、自分が参加することができる。

その結果、曖昧さは一切遮断され、自分が掌握できる範囲を明確できる。

そう。彼は自分に責任が及ばないようにして、仕事をしやすい環境を作っていたのだ。

うーん。すごい。

こんなことをしたら、その場の空気を凍らせたり、誰かを怒らせることも往々にしてある。

それでも、彼はどこ吹く風だ。

自分には決してできない芸当だからだろうか、ある種の”憧れ”に似た感情を抱いているのかもしれない。

Posted by ろん