5748 東京都現代美術館企画展「あそびのじかん」
今日は東京都現代美術館へ。
とにかく暑いから、いつものように清澄白河駅から歩くのはしんどいということで、東京駅から都営バスでやってきた。
今回は「遊び」がテーマの企画展。
6組の作家による、子どもも大人も楽しめる作品が紹介され、そのほとんどが、実際に触れたり体験できるようになっている。
子供たちのようにただ遊んでいてもいいし、作品のねらいや意味するところを考えてみるのも面白い。
子どももターゲットにしている企画展ということで、夏休みで当然ながら混雑していたが、意外とひどい状態ではなく、それなりにちゃんと鑑賞することができた。
「受験の壁」
文字通り壁なのだけど、なぜかそれはぜんぶタンス。その一部は通り抜けられる”うらぐち入学”ができるようになっている。
「笑う祭壇」
かなり小さな台(これが祭壇?)の上にボタンを投げて乗せられるかチャレンジ。散らばったボタンが絵画となっていく。
「今までの行動や信頼性が一言の言葉で揺らぐなら、人んために何かすることは∞でしかない」
ずらりと並んだのは作家の顔から型をったお面。 自分だけのお面を作ることで、画一化した不安や不気味さから多様性を獲得する
「ポジティブな呪いのつみき」
言葉が書かれた”つみき”を自由につなげて言葉を作る。意外と面白い。
「漠然とした夢の雲」
誰かの「夢」を編み込んだ雲。夢というものを形にしたらこんな感じ
「不如意の儀」
いくつかの分かれ道があってそれぞれで別々の体験ができる…ということだが、その内容はそれぞれで全然違う。自分たちが通ったところが一番つまらないところだったかも。
「MOTサテライト」という企画展もやっていた。
東京都現代美術館(MOT)休館中に、工場跡地や地域拠点を活用して展示をしてきたものを、今回はリニューアル・オープンした美術館をメイン会場としたという。
架空の都市「中村市(なごむるし)」 を市販の市街地地図のフォーマットで作り上げた作品は、タモリ倶楽部でも取り上げられたことがあるので、よく覚えている。
鉄道模型でもまったく同じようなことを考えるから思わず嫉妬したくなるが、ここまで徹底されるとそんな気持ちになったことを恥じてしまう。
自分に当てはまると思う属性や性格を表す200枚のプレートに、毛糸を掛けていくと、壁面全体が大きな織物のようになる「アイデンティティ・タペストリー」も興味深い。
プレートの内容によるのだろうが、毛糸はきれいに分かれて、散りばめられ、ちゃんとタペストリーになっていくのだ。
他にもいろいろ紹介したい作品もあったが、とりあえず、こんなところで。