5747 ”羽田のこれから”の受け止め方
羽田空港に着陸する国際便が東京都心上空を通る新飛行ルートの運用が、来年三月末に始まる公算が大きくなったというニュース。
説明などを見に行ったこともあるが、この計画は、最初から結論ありきで「きちんと説明しましたよ」という既成事実を作っているにすぎないと思っていたから、このニュース(archive.todayによるキャッシュ)も特別違和感はなかった。
飛行機からの落下物の心配もあるが、それ以上に不安になのは騒音だろう。
「航空機の都心低空飛行に反対する江戸川区民の会」代表の太田美音(みね)さん(71)は「悪天候時には一昨年、約五千回の着陸がありエンジンの爆音で、テレビは音量をあげないと聞こえない。新計画では飛行機数が五倍超になると聞いている。これ以上ストレスを与えないでほしい」と訴えた。
そうした不安の一方で、こうした記事があったのが興味深かった。
都心上空飛行 千葉の騒音軽減に期待(archive.todayによるキャッシュ)
羽田空港を利用する航空機の騒音を巡り、県や関係自治体で構成する連絡協議会はこれまで、騒音の負担軽減と首都圏全体での騒音の共有を求めてきました。
これに対し国は、羽田空港の機能強化に伴い千葉県内の飛行する便数は増加するものの、都心上空のルートの運用や東京湾を通過するルートの利用を増やすことなどで千葉県の騒音影響を軽減できると説明しています。
そうか…飛行ルートの変更によって、これまでうるさかったところは騒音が軽減されるということもあるのだ。
そう考えると、極端な言い方をすれば、新ルートで騒音が困るという立場からは、すでに現時点で騒音影響があるところは引き続き我慢しろ…と言っているに等しいわけで、この問題の難しさを感じる。
実際、自分も、新ルートを通る飛行機の騒音の影響を受ける可能性は高いことを考えると、けっして他人事ではないのだ。