時代のアイコン 1950‐2004/平野 敬子・日本デザインコミッティー
- 時代のアイコン 1950‐2004―日本のグラフィックデザイン50年
- 平野 敬子・日本デザインコミッティー
- 六耀社 (2004/9/1)
最近のデザインは、いまは伝えたいことが多過ぎるために、“盛り込みすぎる”か、逆に、端折り過ぎて、まったくひねりのない“そのまんま”か、どちらか…という印象が強い気がする。
たとえば、ビールを飲む三船敏郎と「男は黙ってサッポロビール」とだけ筆文字で書かれた広告。
あまりにも有名だが、今だったら、きっと「未成年の飲酒は禁止」だとか「ゴミは捨てましょう」といった文言が並ぶことだろう。
本書は、汐留にある、アドミュージアム東京(広告博物館)で見かけた本だった。
2004年松屋銀座で開催された企画展のカタログのようだ。
厳選された作品は、どれもインパクトがあって、登場した当時、“時代を変えた”と思えるような“強さ”みたいなものを感じた。
本書のタイトル通り、どれも“アイコン”のように、その時代を象徴しているように感じる。
懐かしさはあるが、けっして色褪せてはいないのだ。