5657 久しぶりの東京都現代美術館
しばらく休館中だった東京都現代美術館が先月リニューアルオープン。
それに合わせ年間パスポートが販売され売り切れてしまったものの、ふたたび追加販売されると知り、買いに行ってみることにした。
清澄白河駅から歩く。この付近に来たのは、かなり久しぶりだ。
この年間パスポートがあると、常設展は何度でも、企画展は4回までなら追加料金なしで鑑賞できる。
まず、企画展「百年の編み手たち - 流動する日本の近現代美術 -」を鑑賞。
1910年代から現在までの100年間の日本における美術を、東京都現代美術館の所蔵品を中心に展示する企画展だ。
さまざまなジャンルの作品を鑑賞できておもしろそうだと思ったのだけど、全体を通じて、あまり興味をそそられる作品がなかった気がする。
自分の不勉強さもあるのだろうが、もう少し解説も欲しいと思った。
もちろん、気になった作品もあった。
藤牧義夫「隅田川両岸画巻」は、昭和初期の隅田川両岸の風景を、なんと長さ16メートルの絵巻にした作品は、まるでビデオか何かで撮影したような精細さと割り切った独特の構図は見応えがあった。
マクドナルドの紙袋の一部を切り抜いてそれを1本の”木”にするという照屋勇賢の作品も気になった。
写真撮影可能な展示室は2か所だけだったが、そのうちの1つにあった、中原實の作品がずらりと並んでいたが、いずれも第二次大戦前後に描かれたもので、どの作品も、同じ人が描いたとは思えないような、さまざまな作風を持っているようで興味深かった。
今回は常設展は時間切れで鑑賞できなかったが、残り3回の企画展と合わせて、次回以降に期待したい。