5585 行動に説明がつかない人は怖い
大阪府堺市で、あおり運転で大学生を死亡させた男が、裁判員裁判の判決で懲役16年を言い渡された。
最初この事件を聞いたときから、どうにも違和感が拭えない不思議な印象を持った。
というのは、事件の証拠とも言えるドライブレコーダーが、容疑者自身の車に取り付けられていたものだったからだ。
自分で取り付けたドライブレコーダーには、逃れようのない事実が確実に写ってしまうことがわかっているはずなのに、犯行に及んでしまっているわけで、どうにも
合理性が見出せない。
そして実際に、記録された映像が、自身の証言を否定する結果となっている。
”意図的に”追突した直後に「はい、終わり〜」と、呑気に言ってしまうあたり、この男の”怖さ”を感じる。
こういった状況に置かれたとき「気をつける」ということができず、勢いに任せて行動してしまうからだ。
40歳にもなって…とも思うが、たまたま、大きな事件にならなかっただけに過ぎない。
決して許されることではないが、どんな犯罪でもある程度の合理性があると思うし、そうした犯罪を未然に防ぐ手立てもあるのだが、この事件にはそのどちらも見られない。
追突したらどうなるか?とか、ドライブレコーダーに証拠が残ってしまうとか、まったく考えないで行動してしまっているのだ。
こういった行動に説明がつかない人間を、社会はどう扱えばいいのだろう?