5501 築地市場最後の夜
延期していた築地市場の移転がついに決まり、今日が平日最後の日となった。
昨年末に場内を歩き回ってから、もう一回くらい行きたいと思いつつ、結局行けずじまいで今日の日を迎えてしまう。
なんとかちょっとだけ寄ってみた。
外観はこれまでとまったく変わらず。
トラックの出入りなども激しい。
邪魔にならないように、そっと場内に足を踏み入れる。
明日の閉場を前に、移転の準備が進んでいるものとばかり思っていたけど…。
あくまで閉場は“明日”なので、今夜は明日の競りの準備で、いつもと同じなのだ。
あらためて考えてみれば、当たり前なのかもしれないけど、ちょっと意外な感じがした。
働いている人たちの姿は、やっぱり普段と変わりない感じ。
開けたところから市場を見ると、とても空が広いことがわかる。
”路地裏”は、ひっそりしている。
こうした風景は、築地ならではで、豊洲で見られることはないだろう。
場内にあった水神社も、吉野家一号店も…
たくさんのターレーたちも、静まり返っていた。
こうした何でもない風景も、絵になるのが、築地だった気がする。
築地市場最後の夜は、これまでのふだんとまったく変わらない夜だった。