5303 東京都庭園美術館「装飾は流転する」展
約半年ほど休館していた東京都庭園美術館が再オープンしたのは、昨年の11月。
ずっと行こう行こうと思いつつ、再オープン後初の展覧会「装飾は流転する―『今』と向き合う7つの方法」にようやく行けた。
7組のアーティストの「装飾」をテーマにした作品が展示されている。
スーツケースやタイヤに、直接彫り込んで、装飾するなんて、ありそうでなかった気がする。
装飾はいたるところに可能性がある…?
建物や内部の装飾を中心とした企画展があったら、また観に来たい。
山縣良和は、”鬼才”とも呼ばれるデザイナーらしいが、もちろん?僕は初めて知った。
作品ごとに解説があるわけではないので、みたままを感じるしかない。
そういった点は、もしかすると、今回のテーマである「装飾」に通じるものがある気はした。
かなり興味深かったのが、高田安規子・政子「In the Wardrobe」という作品。
衣装たんすを開けると、そこに3着の服が掛けられているが、服の装飾の延長線上に蔦が伸びていたりや木が生えていたりする…
この感じは、けっこう意外というか、ありそうでなかった気がする。
タイトルも「カットグラス」というくらいだから、ガラス??と思ったが、おじゃこが、なにか出っ張りみたなのがあるけど…と気付いて、よくよく見たらわかった。
プラスチックの吸盤を彫刻したものだった。おもしろい!
ずいぶんと大きな建物ができていた。
こちらにも展示スペースが広がっていた。
カフェも併設されている。
コア・ポアの作品は、ペルシャ絨毯を思い起こさせるがよくよく見ると、さまざまな時代や文化が融合していることがわかる。。
先程も見た、シリコンゴムを用いたニンケ・コスターの作品がこちらにもあって、座ってみる。
遺体がリアルに出てくる作品。
これも装飾…?
うーん…結局「装飾」ってなんだろう?
正直、答えが出せないもやもや感が残る、ちょっと不思議な感覚になったが、けれど、かなり見ごたえのある展覧会だった。