5288 誰のための名称か?
先日の出張で、「次に来た時にはどうなってるんだろう?」…と思ってたが、今日その内容が発表された。
大阪市営地下鉄の運営を引き継ぐ新会社のロゴとともに、愛称が「Osaka Metro」に決まった。
正面からはメトロの「M」を螺旋で形作り、横から見ると「O」に見るというロゴは、なかなか上手い。
「Osaka Metro」も響きとしては悪くないと思ったが、ちょっと気になったのは、あくまで「Osaka Metro」であって「大阪メトロ」ではないということだ。
その理由として…
地下鉄は東京、パリ、アテネ、ドバイなどでも「メトロ」と呼ばれる。吉村市長は記者会見で「世界に通用する大都市の地下鉄として発展してほしい」と期待を込めた。漢字とカタカナの「東京メトロ」と違い、英文表記にする。「海外の方が大阪を訪れたときに一目で分かってもらうため」(吉村市長)という。
うーん。
ちょっと外国人向けの”配慮”が大きすぎやしないか?
大阪の地下鉄なのだし日本の地下鉄なのに、なぜ日本語ではないのだろう?
ちなみに、Osaka Metroの正式名称は「大阪市高速電気軌道株式会社」と、なんとも古めかしい。
歴史的経緯からこの名前が残ったそうだが、これはこれで、”マニア”的な面白さがある。
でも、逆に言えば、こういった名称は、まったく一般の人たちに使ってもらう気はないし、あくまで役所的な命名だとも言える。
そうなると、結局は、一番利用する人たちだけが置いてけぼりを食らってる気がしてならないのだ。