5265 ”差別”

物思いに耽る(雑感)

アウト??大晦日から元旦にかけて放送された「ダウンタウンのガキの使いやあらへんでSP 絶対に笑ってはいけないアメリカンポリス24時」を録画して視聴した。

内容としては、おもしろかったけど、これまでの中では、ちょっとイマイチかな…なんて思っていたが、ここへ来て”黒人差別”問題が大きな話題になってきた。

「アメリカンポリス」がテーマということで、黒塗りにさせられた浜田が登場。

「ビバリーヒルズ・コップ」の「エディ・マーフィ」を真似たものだった。

このシーンがおもしろかったのは事実だが、それ以上でもそれ以下でもなく、これがここまで問題になるとは思わなかった。

笑われたり、差別を受ける人達にとっては、仮に差別する意図がなかったとしても問題だ…という意見がある。

このこと自体が、すでに差別なのだと。

でも、そうなると「笑い」って、ほとんど成立しなくなってしまうなぁ…とも思ってしまう。

運動神経悪い芸人を集めた番組なんてもってのほかだし、プロ野球の珍プレーとか、ドラマのNGシーンを紹介するなんてのもダメだ。

人の失敗やミスを笑われるというのは、笑われた当事者や似たような経験をした人にしてみたら、嫌な思いをするはずだからだ。

つまり、これはもう”差別”だ。

突き詰めていくと、もはや、「誰かに対して笑うという行為」そのものが、差別をしている姿である…ということになりやしないか?

黒く塗ったかどうかという断片的な部分を取り上げるのではなく、例えば、前後の会話や行動、文脈といった、全体の流れを通じて、それが差別になるか?という判断できる力を育てることのほうが僕は大事だと思う。

もし、たとえ、今回のようなシーンが、もう二度とテレビに出なくなったとしても、それは目に見えなくなるだけで、なんの解決にもつながらないような気がしてならない。

Posted by ろん