5230 名所江戸百景「千束の池袈裟懸松」
名所江戸百景をたどるのは、かなり久しぶりだ。
きっかけは、池上線乗り放題。こういう機会がないと、なかなかここまで足を運ぶことがない。
場所はあらかじめ確認しておいたが、実際に来てみるまで、どうやって見られるのかは、よくわからない。
これが、この企画の面白いところでもあり、不安でもある。
東急池上線洗足池駅の改札口を出ると、中原街道を挟んで、真正面が洗足池だ。
手前に街道があって、奥に日蓮上人が袈裟を掛けたと言われる松がある構図と同じ感じを、現在でも見られるか…。
名所江戸百景は、たいてい鳥瞰的な構図になっているので、それに合わせるのがけっこう難しい。
中原街道を含めて高台から見られそうな場所はないので、洗足風致協会事務所の屋上から、構図に近い風景を探してみる。
で、こんな感じ。
手前の街道は後ろになってしまったが、池の畔の松の雰囲気は出てる感じがする。
その160年後、この池のたもとに、大挙してお客さんがやって来るなんて、絶対に想像できなかっただろう。