5092 石勝線夕張支線
廃止が決定している石勝線夕張支線は、ぜひ乗っておきたいと思っていたが、いかんせん乗りづらく、結局路線バスを使って夕張に来るしかないことを考えると、もう廃止はやむを得ないのかもしれないと思った。
夕張駅構内にある喫茶店に荷物を置かせてもらったお礼?に、コーヒーを注文して一休み。
すぐに夕張駅へ。ホーム1面に線路が1本という”棒線駅”という構造なので、来た列車がそのまま折り返していく。
先述の通り札幌からは遠いが、千歳に向かうには、むしろ行きやすいくらいなので、インバウンド需要を取り込めたら、もう少し違った結果にはならなかっただろうか…なんて思う。
まだ廃止まで時間はあるが、”その筋”の人たちが大勢集まってきていた。
間違いなく最初で最後の乗車になるから、できるだけ見て回ろう。
とはいうものの、周辺はこれといった何かがあるわけでもなく…
帯広方面からやってきた石勝線が近づいてくると、新夕張に着く。
廃止されるのは、このわずか20分ちょっとの距離ではあるが、歴史ある夕張への線路がなくなるのは、仕方がないとはいえ、残念。
新夕張で特急列車を待つ。
台風によって石勝線新得駅の線路が流出してしまったため、特急列車も途中のトマム止まりとなっていた。
周囲は山に囲まれているが、周辺は平坦。
信号場などにあるポイント(転轍機)がある場所には、雪から線路を守るスノーシェルターが備え付けられていて、いかに気象条件が厳しいかを見せつけられる。
追分駅に到着。架線がないので、空が広い!
夕張駅出発時が一番乗客が多かった気がする。
こういった状況では、とても鉄道を運営するのは難しいということを肌で感じてしまう。
どこを見渡しても人がいないのだから。
南千歳で下車。ここへ来て、ようやくたくさんの乗客の姿を見ることができた。
夕張駅の整理券を出して、新千歳空港駅で下車。
強引に乗りに行った感じだったけど、載ることができてよかった。