5037 ハイビーム

社会・政治・事件

この記事のタイトルを見て、嫌な予感がした…。

ハイビーム使用を…横断死亡96%が「下向き」

そして、実際に読んでみると、冒頭でその予感は的中した。

 歩行者が夜間に道路を横断中、車にはねられた昨年1年間の全国の死亡事故625件のうち、96%の車のライトがロービームだったことが警察庁の調査でわかった。
同庁はハイビームを使っていれば防げた事故もあるとみており、21日から始まる秋の全国交通安全運動の重点項目としてハイビーム使用を呼びかける。

うーん…。

この話の流れはひどい…一般的にライトは、ロービームが主流…というより、街中ではまず見掛けない。

見掛けた場合はむしろ迷惑なくらいだ。

そもそも、ハイビームで走行している車は、極めて僅かなのに、横断死亡事故の96%がロービムの車で起きた…という説明は、強引すぎないか?

たとえば、「ヘッドライトを点灯している99%の車が、横断死亡事故を起こしている」…と仮定したら、「ヘッドライトを付けない1%の車のほうが、事故を起こさない」…なんてことはありえないだろう。

こうしたことを発表する方も発表する方だけど、報道する方もちゃんと考えたほうがいい。

いくら交通事故を減らしたいからと言って、こうした乱暴で、恣意的な表現は、決していいことではないと思うのだけど…。

Posted by ろん