5001 今から思えば贅沢な旅だった

鉄道

ちょっと前のニュースだが、JR北海道が、「『持続可能な交通体系のあり方』について」といった文書を発表し、今後、「自社で維持可能な路線」と「自社で維持できない路線」を公表するとした。

ついにこの議論が本格的に始まるときがきたか…という感じだ。

急激な人口減や周辺の高速道路の整備等による利用者の減少、設備の老朽化など、鉄道運行が維持できない路線が多数あるというのは、わかりきった状況だったが、これまであまり議論されてこなかった。

「自社で維持できない路線」については、まだ具体的な路線名は上がっていないが、乗客が少ない路線を、現在のJR北海道の路線から消してみた路線図と比較したツイートがあった。

現在の路線図利用の少ない路線を消すと…

国鉄時代と比べてもかなり少なくなっているが、なんとな北海道全域を網羅している現在の状況と比べると、ほとんどスカスカな感じになってしまうことに、ちょっとしたショックを受ける。
しかし、自社で維持できないと挙がると思われる路線を消してみると、こんな感じになる。

実際のところ…

鉄道好きの自分ですら、北海道の旅行で鉄道を使うことはほとんどない。

使いたくても使いようがないほど、すでに不便なダイヤで、"無理をしないと"利用できない状態なのだ。

限られた時間で、有効に現地の活動時間を確保しようと思うと、残念ながら、鉄道という選択肢はなくなってしまう。

大学生のころは、何度か鉄道で北海道旅行をした。

当時は、旅費も切り詰めるだけ切り詰めて、とにかく鉄道に乗ることを最優先にした旅行だったから、帰るころには、心身ともにグッタリとしていた。

でも、すでに廃止され乗ることのできなくなった路線や夜行急行列車などを利用した旅行だったことを考えれば、今となっては、ある意味かなり"贅沢な旅行"だったのだ。

もう懐かしむことしかできないというのは、ちょっと寂しい。

Posted by ろん