4896 声量の大きい人

日常生活

図書館で予約した本が来てしまうと、2週間という返却期限内に返さなければならないため、優先順位を上げて、読まざるをえない。

ここ最近…特に平日は、目が回るくらいの忙しさが続いているから、本を読む時間は、会社との行き帰りくらいしかない。

先日も、電車の中で本を読み始めたのだが…ふだんはあまり気になることのない声が耳に入ってきた。

「彼女は大企業タイプじゃない」
「ちゃんと起きられたかな?」
「昨日遅くまで絡んでたから…」

すぐ隣に立つ振り袖を着た女性の声だった。

とにかく声が大きく、彼女の隣に立つ、おそらく母親と話をしている。

2人の年齢や服装、時期と時間帯を考えると、これから大学の卒業式に向かうところのようだ。

ちょうどベルギーで連続テロがあったときだったから、日本人が負傷したとか、テロリストは調子に乗っているとか、しゃべっている言葉の、一言一句が聞こえてくる。

さらには、フランスから留学生が来ていて秋葉原や原宿を案内したこと、彼らはそれぞれ自己主張が強く、言いたいことばかり言うから疲れる。

…などなど、とにかくうるさい。

朝の通勤電車は、かなり静かだから、これほど大きな声で会話されると、少し離れても、声量が衰えることなく、会話の内容が聞こえてくる。

母親の方は比較的小声だったので、いい加減母親が注意するかと思ったが、僕が電車を降りるまで、結局、母娘の会話のすべてを聞く羽目となってしまった。

通勤時間帯の電車は静かという認識がないせいなのか、そもそも静かなところでは小声で会話する…という認識がないせいなのか…。

単純なマナーのような気がするが、こうして電車の中で声量が変わらずに喋る人は意外と少なくない。

先日、電車内における携帯電話の扱い方が変わったが、大きな声でしゃべらないように…と、注意の放送にさらに加えてもらうのも、なんだかなぁ…と思う。

結局、この時間は、本の内容が ほとんど 頭に入ってこなかった…。

Posted by ろん