4566 なぜ混雑時だけ残したのか?
今月から、関西に続き、関東の鉄道会社でも、混雑時を除いて優先席やその付近でも携帯電話を使えるようになった。
周知のポスターを見ると、パッとみた感じ、ちょっとわかりにくい。
一瞬見ただけでは「優先席で電源を切れ」という風に見える。
これでは、従来と根本的な部分に違いが見出せない。
で、やっぱり気になるのは、なぜ、中途半端に「電源を切る」という考え方を残したのだろうか?…ということだ。
しかも、どういった状況であろうと、これまでペースメーカーに関わる事故が1件も起きてないにも関わらず…だ。
むしろ、こうした「ルールだから」と、やたら徹底させる人と、それに反抗する人とのトラブルとの方が、圧倒的に多かったはずなのに。
じゃあ、なぜ、この改訂されたルールに電源OFFをという考え方を残したのか?
いつもの勝手な想像…
この考え方を残したのは、ペースメーカーを使っている人たちのため…ではなく、これまで「電源OFFを徹底させてきた「一般の人たち」に対する配慮なのではないか…と思える。
彼らは、正しいと思うことであれば周囲の目も気にせず、意志を貫き通す。
だから前述の通り、周囲とのトラブルでさえも厭わない。
もし完全解禁してしまったらどうなるか?
彼らの"活躍の場"がなくなり、引っ込みがつかなくなった彼らの、矛先がどこに向かうか分からない。
こうなると鉄道事業者としても面倒だ。
だから、あえて、このような"逃げ道"を作ることで、彼らを生き長らえさせ、ガス抜きをさせているのではないだろうか?
引き続き、ペースメーカーを使う人に不安を煽りつつ、周囲とのトラブルが起きるのを覚悟の上で…。
そんな妄想を考えたくなるほど、まったくの合理性を欠いたルールだと思ってしまう。