[社会の窓]いいデザイン
昨日、時間がないながらも、ホテルオークラ東京本館では、あちこち歩き回りつつ、しばらくの間過ごしてみた。
最後の日曜日ということまって、かなり騒がしい感じではあるけど、ロビーは落ち着いた雰囲気に包まれている。
ロビーの椅子に腰掛け、じっくり周囲を見渡しつつ、ふと思った。
たしかに、細かい配慮は感じられるが、じゃあ、とてつもなく凝りに凝った難しい装飾を施しているわけでもない…ということだった。
語弊があるかもしれないが、「特別難しいことをしているわけでもない」ように思えるたのだ。
むしろ時間が経つことで、経年劣化もあるだろうし、古びた感じになってしまうことだってあるだろう。
でも、まったくそう感じない。
それどころか、これらのすべてが「いい」と感じられるのは、いったいどういうことだろう。
おそらく、これが「いいデザイン」というものなのだろう。
よけいなことを考えず、すーっと入ってくる感覚だ。
もうこの光景は見られなくなってしまうと思うと残念だが、こうした雰囲気は新しいロビーでも実現して欲しいと思う。