4519 たった一言が出てこない

日常生活

道に迷っていそうな外国人を見ると、できる限り声をかけているが、さすがに、時間がないときばかりは、「ごめんなさい」ということになってしまう。

ただ、今日見掛けた、外国人老夫婦は、地図を手にして、かなり困っていた様子だったし、けっして人通りも多くなく、道順を聞けそうな人もいなそうだったので、声をかけてみた。

無事、築地市場に迎えただろうか…すると、「Tsukiji fish market」という。

旦那さんの持っていた地図を見せてもらう。

地図には築地市場が載っているが、いまいる場所が載ってない。

けっこう離れている。迷い迷ってこんなところまで来てしまったのだろうか…。

とりあえず、身振り手振りで、道を案内して、僕と老夫婦は、別々の道を歩き出した。

よかった、よかった…と思いつつ、ふと、いま教えた道順を思い返してみたら…

「あれ…」

もしかすると、ちょっと誤解して、さらに道に迷うのではないか?と思えるような内容を伝えてしまった気がしてきた。

僕は慌てて、老夫婦の歩く道へ戻り、スマートフォンの地図を見せつつ、わかりやすい場所まで先導して歩いた。

ただ僕も急いでいたので、どうしても早歩きになってしまう。

途中、交差点で、信号が点滅しかけたところを僕と旦那さんだけ渡ってしまい、奥さんは反対側の道に取り残されてしまうことにもあったが、なんとか、もう迷わない場所にまでたどり着いた。

旦那さんが僕の手を握りながら、

「Thank you!Have a nice day.」

と言ってくれた。

ふたりともすごく喜んでくれたのは、僕も嬉しかったが、そこで、僕も何かしら返せばいいのに、「あー、えー、サ、サンキュー」くらいしか言えなかった。

ここは日本なんだから、日本語で応対しても何ら恥ずかしいことではない…って言うのが、僕の持論ではあるけど、やはり意思の疎通をしたいという思いもある。

たった一言くらい、さらっと言えたらいいなぁ…ということで、次回以降の課題。

ちなみに目的地へは、駆け足で何とか遅れずに到着。

Posted by ろん