4510 だから何だ?…って話
連日話題になっている”盗用疑惑”で、昨日どんな言い分があるか検討してみたが、やはり予想通りの結果を匂わせる話が出てきた。
“パクリ疑惑”続々 佐野氏の妻が激白「実務は何人かの部下が」
「確かにトートバッグのデザインを監修したのは佐野です。しかし、細かい実務を担っていたのは何人かの“部下”です。その部下たちの話を聞いた上でないと、返答はできません。今は事務所が夏季休暇に入っているので、調査にもう少し時間がかかります。そもそも、ゼロベースからデザインをつくり出すことは、一般的ではありません。あくまで一般論ですが、どこかで見たデザインから無意識に着想を得ることは、珍しいことではありません」
こういった言い分しかないような気はしていたが、妻からのコメントとはいえ、現実となると、その感想は、「だからなんだ?」…って話だ。
誰が作ろうが、何を”参考”にしようが、佐野氏自身の名前を付けて、世の中に発表してしまったら、それは、すべて自分の責任になる。
つまり、 部下ではなく あくまで 佐野氏 が「盗用しました」ということ言っているにすぎない。
オリンピックの開催で、人々の心を一つにしたり、なにか前向きに生きるきっかけになったり…と、招致に賛成してきた自分にとって、建築に加えて、デザインまでも、おかしな面ばかり見えてくると、もはや失望しか感じられなくなる。
その後、佐野研二郎氏の事務所から、同様の発表がなされた。
予想通りの内容となった。
今回のトートバックの企画では、まずは私の方で、ビーチやトラベルという方向性で夏を連想させる複数のコンセプトを打ちたてました。次に、そのコンセプトに従って各デザイナーにデザインや素材を作成してもらい、 私の指示に基づいてラフデザインを含めて、約60個のデザインを レイアウトする作業を行ってもらいました。その一連の過程において スタッフの者から特に報告がなかったこともあり、私としては渡されたデザインが 第三者のデザインをトレースしていたものとは想像すらしていませんでした。しかし、その後ご指摘を受け、社内で改めて事実関係を調査した結果、デザインの一部に関して第三者のデザインをトレースしていたことが判明いたしました。
そして… 東京オリンピックのシンボルマーク(エンブレム)については…
なお、東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムについて、模倣は一切ないと断言していたことに関しましては、先日の会見のとおり何も変わりはございません。東京オリンピック・パラリンピックのエンブレムはMR_DESIGNで応募したものではなく、私が個人で応募したものです。今回の案件とは制作過程を含めて全く異なるものであり、デザインを共同で制作してくれたスタッフもおりません。
どうして信じることができるだろうか? 信じる理由が思いつかないし、だから何だ?…って話だ。