[社会の窓]農民とヘリコプター
昨日鑑賞した「ディン・Q・レ展:明日への記憶」展で、最も大きな展示だったのが、《農民とヘリコプター》だ。
本物のヘリコプターは、圧巻だった。
ヘリコプターの銃撃から逃れた経験を持つ老人からしたら、ヘリコプターは戦争を思い出す忌々しい存在だという。
一方、自作のヘリコプターの開発に挑むベトナム人技術者は、「ベトナムの発展のためにはヘリコプターが必要」と説く。
今年は、ベトナム戦争終結40周年。
戦後70年の日本と比べたら、はるかに戦争の記憶は強く残っているし、葛藤も多いだろう。
そこから立ち上がろうとしている力強さみたいなものを感じるとともに、苦しんでいる人たちが今も多くいる現実を思い知った。