4474 今日の不可抗力
ロケット打ち上げ失敗で、一度ならず二度も流星観測用カメラを失ってしまったという、どうしいようもない「不可抗力」について触れたが、今日もまた「不可抗力」という言葉を、痛感させられる事件が起きた。
走行中の東海道新幹線の車内で、自分の身体に火を放ち"自殺"するという事件が起きた。
そして巻き沿いを食らった女性が亡くなり、多数の方が負傷したという。
"犯人"が亡くなってしまっては、動機や目的を聞くことはできないが、どんな理由があるにせよ、無関係の人たちを巻き込むなんて、絶対許されることではない。
これほど理不尽で、どうしようもない事件もないが、かといって、安全対策を…と言ったって、これは難しい。
数分おきに行き交う東海道新幹線で、手荷物検査なんでできるわけないし、本気でしようものなら、駅は大混乱だろう。
しかも、その効果はきわめて限定的で、悪意を持った者が同じような事件を起こそうと思えば、いくらでも起こせてしまうだろう。
じゃあ、どうしたらいいのか…と、真剣に考えてしまうと、どうしようもない無力感にとらわれてしまう。
以前も似たようなことを書いたかもしれないけど、世界は実に微妙なバランスの上にできていて、誰かが、そのバランスを、いとも簡単に崩してしまうということを、あらめて実感させられる。