4451 盛らなくても…
先週録画した「ザ!鉄腕!DASH!!」を見てびっくりした。
つい先日まで読んでいたばかりの伊能忠敬にちなんで、TOKIOが彼の測量を再現する企画をやっていたからだ。
もちろん、伊能忠敬の本を読んだのは、たまたまだった。
読み終わったばかりだったから、とても興味深く視聴した。
なぜなら、伊能忠敬の測量は、主に歩測であったと言い切っていたからだ。
これまで読んだ本には、歩測したのは、第1次測量だけであり、その後は、徹底して間縄(けんなわ)を使ったという記述があった。
彼を持ってしても、歩測ではどうしても誤差を生じさせる可能性があると考えていたからだろう。
実際番組でも、結果的に歩測の問題を説明した内容となった。
番組では、TOKIO長瀬が、三浦半島の先にある城ヶ島を歩測したものの、結局300mもの誤差を作ってしまう。
それにしても、なぜ、伊能忠敬が歩測をしたということを強調するのだろうか?
ちょっと感じたのは、ある意味"盛ってる"ということだ。
つまり、すべて歩測であることのほうが、すごさを感じてもらえる…あえて、歩測を強調するのは、そういう理由に思えてしまうのだ。
そんなに盛らなくても、日本中を直接“歩いて”調べたのは事実なのだし、すごいことは間違いない。
だからこそ、歩測をそこまで強調せずに、歩測はあくまで第1回の測量で用いた方法だと番組で伝えれば、誤った認識を広めずに済むのに…。
今回のこの企画は、とても興味深く、素晴らしいと思っただけに、残念だ。