4433 リブロ閉店
池袋西武(百貨店)のテナントとして入っていた、書店“リブロ”が、6月で閉店になるという。
池袋における大型書店のひとつであり、僕もときどき寄っていた店だったから、リニューアルではなく、「閉店」になるというニュースを聞き、ちょっとビックリした。
本が売れず、ネット通販の台頭で、街の書店も減っている傾向が続いている。
単純に大きな本屋というだけでなく、影響力、発信力のある、名の通った店も、淘汰の波から免れることができなかったのか…と思ったら、理由はほかにあったようだ。
「リブロ池袋本店」が6月で閉店に!出版取次会社のライバル関係が影響か
リブロの発行済み株式の100%は、「日販」が所有している。
一方で、リブロ池袋本店が入っている西武は、2006年に日版のライバルである「トーハン」出身の鈴木敏文氏が会長を務める「セブン&アイ・ホールディングス」の傘下となった。
ライバル関係にある2社が関係していることから、以前から「リブロ池袋本店はいつか西武から撤退するのでは」と囁かれていた。
そんな理由?
大手取次会社同士は、たしかにライバルだろうけど、一方は、単に会長がかつて勤務していた会社だったというだけなのに。
これは勝手な想像だけど、おそらく会長自身は、きっと意にも介していないはずだ。
そしてその周囲(取り巻き)が、こうした事情を考慮して、会長に慮って(おもんばかって)というか、気を遣って追い出したんじゃないか…なんて思ってしまう。
客商売が「慮る」とき、たいていそこには、客の姿はない気がする。