4410 ペンシルロケットに会いに行く
わずか23cmののロケット=ペンシルロケットから、日本の宇宙開発は始まった。
その最初の発射が、1955年4月12日国分寺の研究所で行われて、今年で60年になるそうだ。
それを記念して、国分寺市で 企画展「ペンシルロケット60年目の待ち合わせin国分寺」が開催されるということで、見に行ってきた。
中央線で行くのは、当たり前すぎてつまんない?ので、西武線で向かってみた。

所沢駅に到着。
待っていたら、突然黄色いちょっと見慣れない電車がやって来た。そういえば、ニュースで紹介されていたのを思い出した。
ちょうどいいタイミングで…と思ったら、ちょうど底に影が掛かってしまい、台無しに…

所沢駅から西武新宿線に乗り換え。1時間に1本程度、国分寺駅に直通運転する列車があるので、それを狙って乗車。
普通に中央線経由で行くよりも多少時間が掛かったものの、変化のある行程で楽しみながら来られた。

国分寺駅前は再開発工事の真っ最中で、何にもなかったが、ちょっと歩くと、古い街並みがそのまま残っていた。

国分寺駅から歩いて数分ほどのところにある、図書館併設の本多公民館が会場だ。

会場は公民館のホール。遠くから…というより、地元の人たちが多い感じ。


多数展示してあったが、アクリルケースが反射してしまって、うまく写真に収めることができなかったのは、ちょっと残念。

あまりに小さいので、できることは限られているが、逆に、手軽にたくさん作ることも、何度も実験することもできるというメリットもあるのだ。
今回17機が展示されていた。
なかには、鉄くずの中から発見された機体もあったというから、驚く。

日本のロケット開発を絵に表したものに注目。
原点は、このペンシルロケットになるのだが、同じ縮尺で描くと、現在の最新式ロケット比べてあまりに小さい。この差が、技術の進歩だと思うと、一般人にはわかりやすい。

宇宙関連のイベントで、ありがちな、宇宙食の販売コーナー。
ここで使われているパッケージは、スペースシャトル全盛時代と変わっておらず、時代が止まっているかのようだった。 やはりスペースシャトルは偉大だった。

貴重な映像で興味深かった。
全編でも20分程度だが、座ったとたん、寝てしまう人もいた。

以前長蛇の列で、ひと目見るのも大変だった、地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルを見ることができる。
ただこれは、以前と同様、ここだけ写真厳禁。
どうしてなんだろう…?

説明は、多少難しいところもあったが、一見、あまり宇宙に興味のなさそうな(…って勝手に決めつけてるけど)人たちも、けっこう楽しんでいるようだった。
日本のロケット開発の基礎となった、ペンシルロケットをはじめ、はやぶさが持ち帰った微粒子も直接見ることもできて、お得なイベントだったと思う。
