4368 “様”
文字を手書きする機会…最近は、めったになくなったが、今日は仕事で、珍しく手書きで書類に必要事項を記入することになった。
あるサービスを受けるための申込書だ。
決められたフォーマットに、住所・電話番号・担当者名などを書いていく。
できる限り丁寧に書いていってるつもりだが、慣れないせいか、指先に力が入ってしまう。
特に、緊張するのは、他人の名前を書くときだ。
めったにない手書きでも、自分の名前なら、クレジットカードなどを使うときに書くことがあるが、他人の名前を書くということは、まずない。
とても簡単な申込書だったが、緊張したせいか、だんだん手が痺れてくる。
ようやく最後の項目…。
請求書の担当者名の名前を書く。
〇〇〇 〇〇
といったところで終わらせれば良かったのだけど…。


〇〇〇 〇〇 様
あれ…
自社の担当者名なのだから、もちろん様なんて書く必要はないのに、勢い余って、つい“様”と書いてしまった。
言い訳を言わせてもらえれば、年賀状とかクリスマスカードのような、“様とセット”でないと、他人の名前を書く機会なんてないから…なんて。
修正液か修正テープで消しても良かったのかもしれないが、申込書だし、いかにも“様”と書いたのを消した感じに見えたので、新たに書き直すことにした。
昔はそんなことなかったのになぁ…と、自分の退化を感じた瞬間。