4360 僕は予約しなかった
僕が、初めてSuicaの存在を知ったのは、埼京線で実証実験を始めるという広告が貼り出されたときだったと思う。
2001年3月のころだった。

その後、正式にサービスが開始され、僕が初めて、発売記念のSuicaを手にしたのは、2001年11月19日。
当時、非接触で自動改札機を通り抜けるということ自体が不思議な感覚だったと書いてある。

あれから13年…。
当初は記念Suicaが発売されると買いに行ったものだ。
「東京駅開業100周年記念Suica」の最終的な購入申し込みが、合計で、なんと約499万枚になったという。
通常のSuicaの年間発行枚数が、300万~400万枚だそうだから、それをはるかに上回る枚数となってしまった。
発売枚数を累積したグラフに、適当に500万枚を重ねてみると、こんなことになる。
いかに500万枚がすごい数であるかを実感できる。
で、この記念Suica関連のニュースが伝えられるたびに、周囲から「ろんさんは、予約したの?」と聞かれる。
結論からいうと、予約をしなかった。
まぁ、たしかに、これまで、Suicaの記念カードを何種類か買ってはきたが、自分でも買いそうな気がする。
でも…
先日あったように、こういった記念グッズを手にしても、しまうと、結局、記念として使わないから、また新たな苦悩が生まれるというのを実感している。
また、あまりに注目を集めて、誰でも持ってるとなると、自分の手元に置いておきたいという思いが薄れてしまう。
それにしても、こんなにも、たくさんの予約を集めるとは、思ってもみなかった。
ある種の“お祭り”に参加しているイメージなのだろうか。
鉄道関連のことが注目を集めるのは、ファンとしては決してイヤではない。
けれど、何と言っていいかわからないけど、あまりにも加熱しすぎた勢いというか、雰囲気って、ちょっとした怖さすら感じてしまう。