4309 銀座で2つの展覧会を鑑賞
今日は、午前中は図書館へ出掛け、午後遅く銀座へ足を伸ばした。
銀座で開催中の2つの展覧会を鑑賞するためだ。
まずは、銀座一丁目にある、ポーラミュージアムアネックスで開催中の「フジタ、夢をみる手」(Web魚拓によるキャッシュ)を鑑賞。
藤田嗣治(レオナール・フジタ)の作品を初めて見たのは、もうずいぶん前だったように記憶している。
戦前から、日本人ながら、フランス・パリで活躍した画家で、独特の作風は一度見れば強い印象となって記憶に残る。
描かれる人物は、皆、表情がないのだ。
特に気になるのは、子供たちの表情のなさ。
解説に書かれていたが、子供たちは、本当の子どもの姿を描いたのではなく、あくまで“想像上の生きもの”と見なすとよいようだ。
彼の“創作を受け止める存在”という見方は面白い。
続いて見に行ったのが、銀座7丁目にある、銀座ニコンサロンで開催中の、松本 コウシ写真展「午前零時のスケッチ ONE OF THESE MIDNIGHT SKETCHES」へ。
展示の冒頭にこんなことが書かれていた。
今の世の中は物質としての寿命ではなく、ヒトが必要とするか否かでモノの在り方(運命)が変わる。
たしかにそうだよな…。この言葉を噛みしめつつ、写真を鑑賞。
深夜…ごく普通に目にする都市の雑多な風景。
何の変哲もないこの風景が、長時間露光で撮影された写真となった瞬間、突然、ドラマ性を帯びてくるというか見ている者に語りかけてくる…そんな感じがしてくる。
何十分という長時間露光をしていても、“シャッターチャンス”がある…という撮影されたご本人コメントがあった。
ひっそりと静まりかえり、まるで時間が止まったかのような状態であっても、実はそうではない…ということがよくわかる。
僕も夜中の写真を撮ることがよくあるので、とても興味深く鑑賞することができた。
ポーラミュージアムアネックス、ニコンサロン、いずれも会場は小振りながら入場は無料で、見応えある作品を鑑賞できて、お得感いっぱいだった。