4243 どちらも正論
今回のノーベル物理学賞に日本人が選ばれたというニュースは、旅行から帰ってバタバタしていたせいか、けっこうあとになって知った。
以前から「ノーベル賞もの」というたとえにもなっていた、青色発光ダイオードをこの世に誕生させ、製品として全世界に爆発的に広めることになった3人が受賞。
そのうち中村氏は、これまた以前から、企業における研究やその環境に対して批判を続けてきた。
以前から関心があって、関連する本を読んだことがある。
発明や発見は誰のものか?
それを見つけた人? それとも、その環境を提供した企業?
もちろん、見つけた人の功績がもっとも大きいというのは間違いないが、その報酬の大きさをどう考えるかについては、どうしても平行線をたどることになってしまう。
日本の企業に対して批判を続けてきた中村氏も、少なくとも、日本でチャンス見つけ、冷遇されながらも、実績を作ることができたというのは事実だ。
本当にアメリカだったら、間違いなく発見に至っただろうか?
それこそ実力主義のアメリカにあって、どこまで研究を認められるものだろう?
疑問を呈するのはいいが、一方的な見方をするのはアンフェアだと思う。
発明をした人はえらい。それを続けさせてきた企業もえらい。
あとは落としどころなんだろうなぁ…とは思う。