4242 結局無意味に…
今年は、特に印象に残る天災が目立つ気がする。
御嶽山噴火は行方不明者の捜索が続いているし、広島の土砂災害は記憶に新しく、ひとり旅のときも、思わず被害のあったと思われるところを、じっと眺めてしまった。
その旅行中、関東地方では台風18号による被害もあった。
自分自身には、帰りの飛行機が遅れた程度だったが、2日前に通過した東海道線では、土砂崩れでその区間が不通になってしまうなどの影響もあった。
伝えられるニュースのなかで、被害の大きさもさることながら、持っと気になったことがある。
それは、自治体などの避難勧告や指示が事後的になってしまったことで、被害が拡大したのではという指摘だ。
その結果、避難勧告や指示が過剰気味に発令されたというのだ。
もちろん適切な避難勧告は必要だが、避難勧告が出ていなかったことが被害を広げたというのは、結果論のような気もする。
わずかな可能性だけで、避難勧告を出していたら、誰も信じなくなってしまう。
実際このようなことになってしまった。
東京都港区は午前10時36分に約2万9000世帯、約4万5000人に避難勧告を出したが、区指定の避難場所にやってきたのは6人だけだったという。
もうほとんどの人が避難勧告や指示を信じていないのだ。
じゃあ何のための避難勧告や指示なんだ?ってことになる。
こうなると、避難勧告や指示なんて何の意味も持たなくなり、結局、各自が雨の様子を見て判断する…という、自己責任に帰結してしまう。
避難勧告や指示されるより、むしろ、過去の実績や、さまざまな条件、何らかの裏付けを持って発表されてきた、これまでのの方が役に立つと思う。
自然災害は、住んでいる場所によっても大きく変わってしまうので、もともと各自の判断が強く求められるものだ。
自治体に押しつけ、避難勧告や指示に頼るのではなく、まずは各自の判断こそ大事なのだと思う。