4204 日本人は礼儀正しいのか不安になってくる
このニュースを見ると、日本人は、必ずしも礼儀正しいわけでもないし、道徳心があるわけでもないという事実を痛感させられる。
無料で貸し出していた自転車の乗り捨てが相次ぎ、結局有料化するしかなくなったというのだ。
<千葉市自転車貸出>良心前提が…乗り捨て多発 都内で発見の例も 赤字見通しで有料化+本人確認へ
市観光協会によると、乗り捨ては月を追うごとに増え、回収した台数は7月に111台。終日行方不明だった自転車も多く、7月は1日平均36・3台に上った。東京都品川区のJR大崎駅近くで放置されていた例もあったという。本人確認をしないなど利用者の良心を前提とし、使いやすさを第一にした仕組みだったが、上手く機能しなかった。
あまりにひどい。
100台しかない自転車が、7月のあった1ヶ月の間に、111台が返却されずに放置され、30台以上の自転車が行方不明になるという事実は、その数字の多さに愕然とする。
人の目がなければ、この有様だ。
人の目がなければ…と言えば、思い出すことがあった。
ときどき無惨に切り刻まれた本や、ご丁寧にも、数独やクロスワードパズルを解いてしまっているなど、ちっとも特別なことではない。
むしろ日常の光景とも言える。
これらも、人の目がないからこそ、平気でやってしまっているわけで、迷惑を掛けるという発想が、皆無なのだ。
以前も指摘した、たばこの臭いが酷い本も同様で、誰かに迷惑を掛けているとはまったく思っていないだろう。
おそらく、迷惑を掛けられていることに気づいたとしても、自分が迷惑掛けているということに鈍感なのだ。
前述の自転車のケースといい、この図書館でのケースといい、問題が決して少なくないという事実。
こうなると、こういうことをするのは、ごく一部の心ない人たちだけ…と、言い切れなくなるわけで、日本人は礼儀正しいのか不安になってくるのだ。