旅客機の一生物語/チャーリィ古庄

■航空,龍的図書館

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旅客機の一生物語 (イカロス・ムック)
チャーリィ古庄
イカロス出版 2013-03-25

by G-Tools , 2014/08/02

 

以前、日本初の旅客機であるYS-11に乗りたくて、わざわざ福岡まで行ったことがあった。

その後、惜しくも日本の空から引退してしまった。

その一方、ボーイング787が華々しくデビューしたのは記憶に新しいが、いまだに、トラブルが続いている。

飛行機も、人間と同じく、一生がある。

飛行機の誕生から解体まで、まさに一生を追っていくのがこの本。

著名な航空写真家による本だけあって、写真がとてもきれいで、記事も読み応えがある。

太平洋を横断できない小型の飛行機が、日本にやってくるときは、カナダやアラスカなどを経由し、できるだけ陸に近いところを飛んでやってくるそうだ。

アラスカ上空を飛ぶ飛行機には、不時着したときに備えて、猟銃や釣り道具などのサバイバルセットが用意されてると聞いて、ちょっとびっくり。

鉄道車両と違い、航空機は、国や会社を超えて、比較的頻繁に譲渡されることが多く、まさに波瀾万丈の一生を送る。

普段はあまり飛行機に乗る機会がないが、たまたま乗ったこの飛行機が、いつの間にか地球の裏で活躍している…なんてことが起きうるわけで、飛行機にも、一期一会があるんだな…なんて思った。

Posted by ろん