4142 「ス卜口ンチウム」で「入間ドック」が解決
ス卜口ンチウム…これを見たら、ふつうは、“ストロンチウム”と読むだろう。
しかし、これはそうではない。“すぼくくちんちうむ”となる。
実は、“ストロンチウム”の“ト”が漢字の“卜”(ぼく)、“ロ”が漢字の“口”(くち)になっていたのだ。
現在は修正されているようだが、たしかに以前はそうなっていた(Web魚拓によるキャッシュ)。
原子力規制委員会のウエブサイトでのこと。
内容が内容だけに、検索避けのために故意に漢字にしたのではないかと、一部のネットで話題になっていたのだ。
しかし、その後の報道によれば、書類を画像としてスキャンし、それをOCRソフトにかけてテキスト化したものを、目視で確認したものの、“卜”と“口”には気付かなかったミスとのこと。
そうだったのか…OCRソフトが原因とは…
これで、以前疑問に思った、入間ドックという言葉の謎も解明されそうだ。
“人間(にんげん)ドック”じゃなくて、“入間(いるま)ドック”。
ネットで検索すると、けっこう出てきてビックリした。約3年ほど前の記事で、僕はこんなことを書いていた。
そもそも、“入間”と人間は、見た目が似てるだけであって、文字を入力する段階で、明らかに区別する文字だ。
「にんげん」と入力して、決して、“入間”と変換されることはない。
また、あるサイトでは、“入間ドック”が登場するページのすべてが、“入間”となってるわけではなく、人間と正しくなっている箇所が混じっているという点。
原因がOCRということで、あらためて、入間ドック問題を見直してみると、いずれの疑問も解消する。
ふつうに、入間(いるま)ドックと検索すると、入間市の人間ドックがトップに出てくるが、単語を指定して検索すると、僕の疑問がトップに登場してしまうくらいだから、疑問に思った人は、いまだにいないようだけど。