4108 不可解な行動のその裏に…

社会・政治・事件

組織に問題はなかっただろうか?JTB中部の社員(30歳)が、高校の遠足バスの手配ができていなかったミスを隠そうと、生徒を装って、遠足中止を求める手紙を送ったものの、遠足は実施されることになり、遠足当日朝になって手配ミスが発覚したというニュース。

何がすごいって、前日、バスの手配ができていなかったことに気づいたのに、その対応策が、学校に“脅迫文”を送るという発想になったということだ。

まったく理解できなかったのだけど、似たようなケースがあったのを思い出した。

昨年(2013年)9月、JR北海道で、32歳の運転士が、自動列車停止装置(ATS)を切り忘れたミスを、故障に見せかけようとして、なぜか、そのATSスイッチをハンマーで壊したのだ。

どちらのケースも同じだが、こんなことがまかり通るわけがないし、万が一?、その場を乗り切ったとしても、そのままお咎めなしで乗り切れると、どうして思ってしまうんだろう?

落ち着いて考えれば、わかりそうなものだけど、落ち着いて考えることができなかったわけだ。

JTB中部は30歳、JR北海道は32歳…三十代にもなって、いくらなんでも、こんなことがわからない…というのは、ちょっと考えにくい。

どうも、個人の問題で片付けるわけにはいかないんじゃないかと思うのだ。

つまり、「ミスやトラブルを上司(会社)に伝える」ことより…
→ 「脅迫文を作って持参」
→ 「ATSをハンマーで破壊」

…したほうがよいと判断させてしまう、組織に問題がある気がしてならない。

こういった不可解な事件が起きたときは、けっして一個人の責任として幕引きしてはならない。

Posted by ろん