4092 オレンジ色の悪魔

いきもの

今年もこの時期がやってきた。

ソメイヨシノが完全に散って、すっかり葉桜になるころ、彼らは自身の存在を、精一杯アピールする。

可憐な、その小さなオレンジ色の花とは裏腹に、一株に15万粒以上の種を付け、未熟な種子にも発芽力があるという、とてつもない繁殖力を知ると驚かされる。

去年、そんなナガミヒナゲシの記事を書いて、今日でちょうど丸1年。

その繁殖力を象徴するように、当時の記事のときと全く同じ場所に、こうして花を咲かせていた。1年前と1年後の今日を比較する。

ちょうど1年前の2013年4月16日

ちょうど1年後の今日

相変わらず立派な花を咲かせている。

まるでナガミヒナゲシの花壇

道路脇にもナガミヒナゲシ周囲を見渡せば、あちこちにオレンジ色の花が見えた。去年よりも増えている気がする。

また、繁殖力ばかりでなく、破壊力もすごい。

以前紹介した通り、ナガミヒナゲシは、根などから出る物質に他の植物の生育を阻害する作用があって、他の植物を駆逐し生態系を破壊するおそれがある。

そんな繁殖力と破壊力があると聞けば、可憐な花が、オレンジ色の悪魔のように見えてくる。

Posted by ろん