全国飲食チェーン本店巡礼/BUBBLE-B

■たべもの,龍的図書館

 

全国でチェーン展開しているお店には、当然ながら、一番最初の店がある。

飲食チェーンではないけど、先日、セブンイレブン1号店を見に行ったときも感じたことだが、その場所に店ができた歴史や背景などを振り返りながら、1号店ならではの違いを見つけるのは面白そうだ。

ここでいう本店とは、一番最初にオープンした店のことで1号店と同義だ。

冒頭に、本店巡礼の作法が記されている。

本店巡礼の作法
一、インターネットでサーチ
二、店舗に出向く
三、店員さんに声をかけてみる
四、「らしさ」を満喫
五、創業時からのメニューをオーダー

全国に展開する、有名どころの飲食チェーン店が登場、実際に著者が現地を訪れ、作法にしたがって、1号店(本店)の調査している。

ふだん僕は、それほどチェーン店で食事をしないので、実際に1号店に行っても、その後展開した店との違いを見つけにくいかもしれない。

でも、1号店に由来する、建物や内装、サービスに、ちょっとした違いを見つけられると、巡礼の旅はおもしろさを増すはずだ。

興味深いのは、チェーン店によって、創業1号店に対する考え方が、まったく違うということだ。

吉野家(築地店 1926年)は、築地で創業し、BSE問題に揺れた時代も牛丼の火は絶やせないとこの店だけで唯一国内産牛肉を使ったエピソードは有名だ。

いまでも店の雰囲気は、他の吉野家とはまったく違う。

本八幡にあるサイゼリヤ一号店(八幡北口店 1967年)は、一般向けの店舗としては営業を終了し、現在は「教育記念館」となっている。テーブル、椅子、厨房などがそのまま保存され、創業の想いを絶やさぬようにしている。

そこまで特別でなくても、餃子の王将(1967年 四条大宮店)は、○号店という表記をしていないが「1号店」だけが例外で店の看板に掲げられているとか、モスバーガー(1972年 成増店)では1号店のプレートが掲げられ、創業の頃の写真などが飾ってあるという。

一方、マクドナルド(1971年 銀座店)は閉店してしまったし、松屋(1968年 江古田店)は、1号店を感じさせるものが全くなく、特別な想いや扱いがまったく感じられない。

こういった違いが、業績に影響するのかどうか?というのも、追跡して調査するとおもしろいかもしれない。

ちなみに…

23区一周の際、偶然通りかかったのが、板橋区成増にある、モスバーガー1号店だったようだ。ちっとも気が付かなかったのは残念。

Posted by ろん