4023 万能・・・
新型万能細胞「STAP」の発見。
外部からの単純な刺激だけで細胞の役割が“リセット”され、それが、あらゆる組織、臓器に変化する…なんていう、これまでの常識からは考えられない発見というのが、なんだか、とても、わくわくさせるではないか。
さらに、中心となったのが30歳と若い女性研究者だったこと、今回の発表に至るまでは苦労の連続だった…なんていう経緯などもあってか、より大きな注目を集めた気がする。
リセットされた細胞があらゆる組織や臓器に変化するなんて…まさに“万能”の名にふさいわしいが、これまでiPS細胞が登場する前、自分のなかで“万能”と言えば…
万能ねぎ
…くらいなものだった。
ふと、気になって調べてみると…そもそも、万能ねぎというのは、普通名詞だと思っていたら、筑前あさくら農業協同組合というところの登録商標(登録番号1740183)ということがわかった。
あらためて考えてみると、万能ねぎとは、ずいぶん大きく出た名前だ。
いくらいろいろな料理に使えるとはいえ、ねぎに“万能”と付ける、このネーミングセンスはすごいと思う。
いつの日か、万能細胞が、万能ねぎのように、ごく普通に使われる時代が来たとき、医療はどう変わり、病気に対する考え方は、どう変わっているのだろう?