「ガード下」の誕生/小林 一郎

■歴史・地理, 龍的図書館

 

高架橋を走る線路の下…つまり、ガード下は、独特な空間だ。

ひっきりなしに列車が通り、レールのつなぎ目を叩く地響きを感じる低い音、近くの鉄橋から響く音…上下左右が完全に仕切られたスペースという制約は、以前から、妙に魅力的な空間に感じている。

定義から、その歴史、そして現在の多彩な活用状況までも網羅した、この本は、さまざまな、ガード下の話題が盛りだくさん。

国道駅、有楽町のインターナショナルアーケードといった昭和の雰囲気漂う場所から、2k540のような新しい活用など、僕も訪れたことのあるガード下についても、細かく紹介されている。

最近では、ホテルや保育園などにも活用され、ガード下は、いま注目のスポットになっている。

その一方で、ガード下ではないけど、有楽町で発生した火災のような問題もあったり、耐震化対策のため古いガード下は、徐々に消えてしまう運命にあるのも事実。

味わい深い“ガード下らしいガード下”がなくなってしまうというのは、すごく悲しい。

また、ガード下だけを、あらためて鑑賞しに行きたくなった。

Posted by ろん