4016 FMシアターアワード2013
昨年2月末のこと。それは、十数年前ぶりに聴いたラジオドラマがきっかけだった。
思い出のラジオドラマの話を書いたところ、ブログを読んでくださっているサムトッシュさんから、NHK FMで毎週土曜日22時から放送している「FMシアター」を紹介していただき、以来、ほぼ欠かさず聴くようになった。
そして、サムトッシュさんからの提案で、一年間通して聴いてみて、「FMシアターアワード2013」を決定してみようということに。
かなり気軽な気持ちで快諾したものの、あらためてやってみると、けっこう難しい。
自分の感想を、単に「面白かった」とか、「つまらなかった」だけではなく、具体的に表現する作業は、簡単なことではなかった。
もちろん、“なんとなく”でも、いいと思うのだけど、そうすると、1年を通して作品を評価するというときに、判断の基準があいまいとなってしまうから、それなりに理由付けたほうがいいはずだ。
脚本賞 音楽賞 音響賞といった、部門賞をいくつか設けたものの、僕自身、なかなか細かな違いの判断ができず、評価できたのは「作品賞」と「地域賞」だけとなった。
アワードの詳細については、サムトッシュさんのブログで紹介していただいたので、こちらを参照していただくとして…。
長年ラジオドラマを聴かれてきたサムトッシュさんと、十数年ぶりに聴き始めた僕とでは、違った結果になっても良さそうなのに、作品賞は、2位、3位、5位がサムトッシュさんと、同じ作品になるという興味深い結果となった。
また、異なった1位と4位は、ラジオドラマに造詣の深いサムトッシュさんらしい選定理由で、「なるほど、こういう見方、聴き方があるのか?」と思った。
1年を通して作品を選ぶ作業はもちろん、サムトッシュさんも仰っていたが、どういう形でアワードを決めるかという決定するプロセスも、とても面白い作業だった。