3987 首都高速中央環状品川線の建設現場
日本地図センター「地図ふぇす」を見学したとき、首都高速中央環状品川線の大橋ジャンクション工事現場見学会の定員に余裕があったことに気付く。
名簿に自分の名前を記載して参加の意思表明をすることになっているが、名簿に空きがあったのだ。
日本地図センターに着いた時間が、11時半と遅めで、とても参加できるとは思ってなかったから、まだ定員に達していないと知って、ちょっとビックリ。
ということで、無事参加することができた。
集合時刻は14時30分。
工事現場の所長より直々に説明をしていただく。
解説を聞くためのワイヤレスレシーバ、現場は埃っぽいためマスク、手すりを握るということで軍手が手渡される。

いったん屋外に出て、通り沿いにある工事現場出入口へ。
今日も工事が行われている最中ではあったが、お邪魔する感じで、現場へ向かう。



道路工事中の期間だけ設置された仮設の階段。
かなり揺れる。

この部分は、首都高速中央環状品川線の大井ジャンクション方面から、大橋ジャンクションに向かう道路。写真の方角は大井ジャンクション方面だ。

工事現場らしい注意書きがあちこちにあったが、中でも一番印象的だったのが、こちら。
「死角に入れば轢かれます」
たしかにその通りだが、油断することの許されない厳しい現場を垣間見るようだ。

これから見に行こうとする現場は、まだまだ先。
途中で、トンネルに並行して通る避難路の説明があった。
1つのトンネルを仕切り、緊急時には避難路となるスペースを確保している。

そこは、これまで歩いてきたトンネルと比べて遙かに大きな空間だった。

並行に作られた2つのシールドトンネルを合体させて、ひとつの大きなトンネルにする工事の真っ最中だった。

最後に隣り合った部分の枠(セグメント)を取り外す…
簡単なようで、極めて難しい工事なのだそうだ。世界初の「非開削切り開き工法」という。

しばらく現場で説明を聞いたり、工事の状況を見学したあとは、ふたたび戻る。
下りてきた階段のちょっと先に、銀色のシャッターが見える。
せっかくなので…と、シャッターを開けてもらったその先には…
現在、共用中の大橋ジャンクションだった。

きっと運転手も、トンネルで突然人の姿が見えてビックリしたかもしれない。
大橋ジャンクションの車道と工事中の現場はコンクリートの壁で仕切られた状態だが、現場にいると、そのすぐ隣で車が走ってる気がしないが、こうして写真で見ると、構造がよくわかる。

当初の予定より超過して、工事現場をあとにする。
まだまだじっくり見たい気もしたが、仕方がない。
工事の手を止めて見守ってくれている作業されるみなさま、お邪魔しました。

事務所に戻ってみると、部屋の後ろに飾られていた150分の1も模型に、なにやら人形を置いて、写真を撮っている人を発見。
僕と同じようなことをするな…と思ったが、僕もすぐに真似をしてしまう。

偶然とはいえ、非開削切り開き工法という珍しい工事を目の当たりにすることができてよかった。