3955 天女とアンモナイト
1935年(昭和10年)に完成した建物は、見どころが多く、ぜひ一度じっくり見学したいと思っていたが、ようやく今日念願?が叶った。
また、いずれ詳細をまとめたいと思うが、今日は、特に、天女(まごころ)像と、化石について紹介したいと思う。

建物の正面を入り、豪華なシャンデリアの下を歩いて行くと、大広間に出る。
初めて見た人は、その圧倒的な存在感に、かなり驚くはずだ。

三越のお客さまに対する基本理念(まごころ)をシンボリックに表現する像として、1960年(昭和35年)に完成。実に10年もの歳月が掛かったという。

鮮やかな色彩と、幾重にも重なったパーツは、まるで日光東照宮の陽明門を思わせる。
高さは11mあり、樹齢500年の檜を組み合わせて作られたという。
天井を見上げれば、ステンドグラス。
天女の背後には、パイプオルガンが置かれ、ここがいかに特別な百貨店であったかを見せつけられた気がする。


特別と言えば、店内のあちこちに、化石…特に、アンモナイトの化石があるということだ。
実は、同じ日本橋にある高島屋でも見られるのだけど、大理石が用いられている壁や床などに、アンモナイトの化石が眠っている。
その数は1万を超えるらしい。

「ここにあります」的な解説があるところもあるが、ほとんどは、ひっそりと壁などに紛れ込んでいる。
なにげないエスカレータを乗り降りする場所にも…

大理石を薄く切って板状に加工しているため、1匹?のアンモナイトのスライスが並ぶ感じになっている。

数十センチはあろうかという巨大なアンモナイトの化石がある。
これが三越でもっとも大きなアンモナイトの化石らしい。


もう買い物どころじゃない。
気になって仕方がないぞ!

三越と言えば、おなじみの“あの”像や、他のさまざまな見どころなどの紹介は、また機会をあらためたい。