3944 南極観測船しらせ(初代)見学
今日は、ウェザーニュースが主催する“秋パーティ”に参加するため、JR京葉線新習志野駅までやってきた。
「秋パーティ」というとなんだか仰々しい感じがしたが、同社が保有する、南極観測船しらせ(初代)で行われるイベントのこと。
通常は事前予約が必要な見学が、今日に限り自由に参加できる。
新習志野駅前には無料送迎バスが待機していた。

バスに乗ること10分ちょっとで、係留されている船橋港に到着。車窓から巨大な船の姿が見えた。

海のそばということもあって、風が冷たい。受付を済ませ、早速乗船。

目の前にはだだっ広いヘリポート。格納庫では、オープニングイベントが始まったばかりだった。

甲板は広く歩きやすい。
ずっと曇っていたが、少し青空が見えてきた。


天井からぶら下がる漏斗上の管…伝令管は現役の通信手段なんだろうか?
万が一停電しても、これなら問題ないだろうから、信頼性は高そうだ。
南極観測船だが、自衛隊の船だからか、らっぱがずらりと並んでいたのが印象的だった。

船内に入ってみる。やはり通路は狭く、似たような景色が続くので、迷ってしまいそうになる。

通路の先に見慣れたサインポールが…かつて床屋があったらしい。

そのすぐ奥には、歯医者用の椅子や無影灯のある手術台などもあって、さすが長期間にわたる航海に耐えられるように準備されているようだ。

一般船員には、個人の場所はほとんどなく、おそらく2段ベッドの一角だけがプライベート空間なのかもしれない。
とにかくすごく狭いが、意外と過ごしやすそうな気がしたのは、気のせい…かな?

ある区画に「酒保」という部屋があった。調べてみると、購買店の意味と、お酒を保管する場所の意味があるらしい。どうやら、ここは後者で、

イベントの一環としての一般公開だったが、詳しい船の説明がほとんどなかったのが、ちょっと残念だった。
船を出た時間が、ちょうど無料送迎バスの休憩時間帯に重なったため、30分ほどバス乗り場で待たされる羽目に…
先述のような不満がないわけではないが、一時はスクラップになることが決定していたところを、ウェザーニュースが購入してくれたことで、こうして見学ができる訳だから、その英断に感謝したい。
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