3929 目黒雅叙園の豪華化粧室

建築・都市,芸術・デザイン

今日は、目黒雅叙園に向かうため、目黒にやって来た。

目黒駅からは大した距離はないが、けっこう急な坂を下っていく。

ご年配の方は、特に帰りが大変そうだなと思ったら、帰りだけバスがあるらしい。

華道家 假屋崎省吾の世界~百花絢爛~」を鑑賞。

この展覧会は毎年の恒例行事らしく、大勢の観覧者で賑わっていた。

彼の作品は、今回初めて鑑賞したのだけど…

詳細は割愛するが、残念ながら、僕には假屋崎省吾の良さは分からなかった。

そもそも、華道にたしなみがあるわけではなく、関心は、この会場となっている「百段階段」だった。

この「百段階段」は、1935年(昭和10年)に建てられた目黒雅叙園に現存する、唯一の木造建築。

傾斜地に作られた7つの部屋を結ぶ階段廊下が99段あり、これが“百段階段”とのこと。

ふだんは一般に公開されていないため、よけいこちらに関心があった。

"昭和の竜宮城"と呼ばれるにふさわしい豪華な装飾は素晴らしかったが、館内は、撮影禁止のため、詳細については公式サイトで。

ひととおり鑑賞したあと、目黒雅叙園の本館をちょっと歩く。

かつて、昭和の竜宮城と呼ばれるほどの豪華絢爛さを誇っただけのことはある。

現在も、日常生活からは乖離した雰囲気がある。

目黒雅叙園は、日本初の総合結婚式場らしい。

そしてやって来たのが、化粧室・・・トイレだ。

実は、ここに来るまで、目黒雅叙園は、トイレも豪華だということを知らなかった。

果たしてどんな感じなんだろう?

 

トイレの入口には、大きな漆の絵。

なにこれ…広い…

中に入ると、太鼓橋。一瞬、ここがトイレ?と思ってしまった。

用を足すためには、この太鼓橋を渡る。

こんなに広いのに、小4つ、大3つしかない。

見上げれば、天井に扇形の花鳥画、美人画が…

トイレの入口には解説があって、このトイレは“再現化粧室”と呼ばれ、建て替えられる前の化粧室を再現したものなのだそうだ。

宴席の最後にやっと一息ついてくつろぐことができる場所がトイレである…という創業者の想いから、特に美しく、絢爛豪華なものにしたかったという。

ふだん滅多に来ないところなので、トイレで用を足しただけで、ちょっとした非日常体験をさせてもらった気分だった。

Posted by ろん