愛しのインチキ・ガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー/池田 浩明・ワッキー貝山
- 愛しのインチキ・ガチャガチャ大全ーコスモスのすべてー
- 池田 浩明 ワッキー貝山
- 双葉社 2013-04-17
- by G-Tools , 2013/09/23
このロゴに見覚えがあるのは、自分と同じくらいかそれよりちょっと下くらい年代だろうか。
一番最初、このロゴをみたとき、なぜか「コスモス」ではなく、「モコモコ」と呼んでいたのを思い出す。
そんな、モコモコ…じゃなくて、コスモス…全盛期には、1970年代後半から1980年代にかけて、全国のいたるところでこの自販機やガチャガチャが置かれたという。
僕も近所でよく見かけたものの、実は、僕には買った記憶がほとんどなかった。
だから、自分とはそんなに縁はないかな…と思いつつ、ページをめくってみると…
あるわあるわ…買った記憶はまるでないのに、実際に持っていたものが、いくつも出てきた。
「なめんなよ」もどきの免許証、雑な作りだけど極小のルービックキューブ、実用にほど遠い極小スパナ…などなど、そういえば、引き出しの中に入ってたなぁ…と思うものばかり。
ダイカスト(ダイキャスト)で作られた銃などは、鳥肌が立つほど懐かしかった。
付属の小さな火薬を入れて、引き金を引くと、パン!と乾いた音がする。
それは、とてもリアルで感動したのを覚えている。
火薬がもったいないと、とっておいたら、湿気ってしまって、使えなくなってしまった思い出が。
ロッテならぬロッチは、コスモスで売られていたものだったのをこの本て知った。
版権や著作権がとても緩かった時代だった。
巻末の解説にあった「とにかくカプセルに入れられれば商品と言い張れる。倫理はないけど、悪意もない」という見出しが、商品の特性をよく言い表していた。
コスモスは1988年に廃業してしまうが、もし現存していたら、いまの子供たちには、どう映るんだろう?